安西こずえに学ぶ、
着こなしの極意。 vol.1

プレス三谷麗子が日々リアルに感じている 「これ、どう着たらいい?」に、スタイリスト安西こずえさんがアンサー。
「こう着てみたら?」と、おしゃれの選択肢を提案するクロストーク連載です。
明日すぐに活かせる、着こなしのアイデアをキャッチ。

lesson of the week

LESSON OF THE WEEK

“ナローシルエット”の洒落た着こなしって?

in case of SKIRT

三谷:

「フレアシルエットのように広がらず、ストンとした控えめなラインで大人っぽく着られる“ナローシルエット”が
夏に引き続き、気分です。安西さんならどう着るか、教えて下さい!」

安西:

「ナローシルエットのスカートには、トレンド継続中のダッドスニーカーをプラスしてモード感を出したいかな。
スカート自体がとろみのある素材で女っぽさ十分だから、そこにあえて相反する要素のスポーティムードをMIX
する感じ。このソックススニーカー、ぽってりしたボリュームがあって足元に適度な重量感を出せるのもいい。
スカートが軽やかな印象だから、この重みで着こなしがぐっと締まるよね」

三谷:

「なるほど~。スニーカーって、実は普段そんなに履かないんですけど、黒なら!トップスも黒でリンクさせれば私でも抵抗なくトライできそうです」

安西:

「まずは基本の黒をブーツ感覚で取り入れてみるといいと思う。それと、あえてのPVCバッグにも注目してほしい。 このクリア感とオーロラっぽい光沢がね、フェミニン度の高いスカートを一気にモダンな感じに見せてくれるの。 かなりの名脇役! 靴とかバッグとか、FRAY I.Dってスタイリングのポイントになるキー小物が揃ってるよね」

in case of DRESS

三谷:

「次は、この上品ムードなキャミドレス。プリーツの縦長効果でスタイルアップして見えるのもあってすごく気に入ってるんですが。1枚で着るか、白Tやノースリを中に着るか。着方がワンパターン化しちゃって。もっと活用したいんです。」

安西:

「この手のロングドレスって、トップスを中に着たりリブパンツをはいたり、ついインに重ねがち。上から重ねる“オーバーレイヤード”も試してみてほしいな。重ねるアイテムは、ドレスと同じようにストンと落ちる縦長のナローシルエットがベター。今回は前開きのドレスをガウン風に羽織って、ドレス ON ドレスに。ベルトは、レイヤードの一環としてアクセント的な感覚で」

三谷:

「オーバーレイヤード、すぐに実践してみます。それに、グレー×ブラウンの配色も新鮮でした。グレーのドレスに何か重ねるとしたら、私は白か黒を選ぶと思うので。グレーとブラウンの組み合わせも素敵なんだ!って新たな発見。ドレス以外をベージュ~ブラウン系でまとめることで、一気に鮮度が上がりますね!」

安西:

「グレー×モノトーンも無彩色同士だからもちろん好相性。でも定番ゆえに毎回それだと面白みがないよね。
グレーはアースカラーでもあるから、茶系とも意外になじむのよ。配色で意外性を出すとコーデの見え方も変わるし、それぞれのアイテムがまた新鮮に見えるよね」

in case of SET-UP

三谷:

「ナローシルエットの最後は、リブニットのロングカーディガンとスリット入りパンツのセットアップです。上下セットで着るときは、カーデのボタンを留めてワンピ風にするのがベース。カーデの前を開ける場合、中に着るトップスどうすればいいのかなって悩んでます」

安西:

「セットアップって、かっちりした感じになるのが持ち味だけど。これはニット素材、それもリブニットってところが、わりとカジュアルに着られる決め手だよね。セットアップ難しそうって苦手意識がある人でもトライしやすいと思う。でもそのぶん、女らしさを出すポイントが大人にはかなり重要かも。レースを入れてみるのはどう?」

三谷:

「レースなら女らしさはもちろん、フォーマル感があるからカジュアルなリブニットも大人っぽく見えますね。
そして、ここでもまた色合わせが素敵です。キャメルにブルーグレー!」

安西:

「レースのブラウスで、リブニットをドレスアップする感覚。ニットならではのマットな質感に、レースの繊細な素材感をMIXしてコントラストをつけるのも狙い。肌の透け感がヌケにもなるし、軽さも出るよね。茶系×ブルー系は、シックな見え方が好きで普段からよくやる配色」

[STAFF]
Photography: Koji Sato [UM] / Styling: Kozue Anzai Hair & Make-up: Mai Ozawa [mod’s hair] / Edit & Text: Nao Manita [BIEI]

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