安西こずえに学ぶ、
着こなしの極意。 vol.3

プレス三谷麗子が日々リアルに感じている 「これ、どう着たらいい?」に、スタイリスト安西こずえさんがアンサー。
「こう着てみたら?」と、おしゃれの選択肢を提案するクロストーク連載です。
明日すぐに活かせる、着こなしのアイデアをキャッチ。

lesson of the week

LESSON OF THE WEEK

気になるラセットカラー。
何を選んでどう着る?

in case of KNIT

三谷:

「今季よく話題に出る“ラセットカラー”。普段、黒か茶だとつい黒を手にとりがちなんですよ私。この秋はラセットブラウン、トライしてみたいなと」

安西:

「ラセットカラー……。どんどん新しいフレーズ出てくるよね、ついていけない(笑)。要は赤みブラウンね(笑)。赤みがあるぶん華やかに見えるから、茶系でもほっこりしすぎなくていい。普段は黒派!って人も着やすいと思うな。このアラン編みニットはとくに使えるはず!」

三谷:

「これ、オーバーサイズのゆるっとしたシルエットがすごくいいんですよ。袖がだぼっとしてて、キュッて少し上げたときに袖口にかけてボリュームが溜まる感じ、好きなんですよね」

安西:

「いろんなボトムに合わせやすい形だよね。何パターンも編み地を組み合わせてるデザインも、こだわってるなって感じする。ゆるいサイズ感だから細身のボトムに合うのはもちろんだけど、こんなふうにボリューミーなスカートを合わせるのも洒落てない?」

三谷:

「ボリュームあるもの同士なのに、すごくしっくりハマってますよね」

安西:

「ニットのマットな素材に対して、光沢のあるエレガントなスカート。素材感でメリハリをつけてるからボリューム×ボリュームでも重く見えないの。むしろ、スカートの光沢感のおかげで着こなしがぐっとスタイリッシュに見えるよね。チェック柄のストールも、同じ視点でプラスしてます。柄モノを小物でちょい足しすることでメリハリを強化しつつ、全体をリズミカルにね」

in case of SKIRT

三谷:

「ラセットブラウン、2つめ。ハリのあるコットン地のスカートです。これワンショルダーの肩ストラップは着脱可能で。外してハイウエストスカートとしても着られる2WAYなのです。一見難しそうなアイテムに見えるかも?なので、安西さんに着こなしをレクチャーして頂きたくて」

安西:

「こういう存在感のあるキーピース的な服が一着あると、手持ちのワードローブが活性化するから。結果的におしゃれの鮮度が上がるってことで、この手の変化球アイテムを投入するのはいいことだと思う。もしハードル高めに見えるんだとしたら、それこそ赤みブラウンを選べば着やすいし、色み自体がまず今っぽいから使いやすいはず」

三谷:

「そうか。難しそうって躊躇しがちなトレンド服は、思い切って旬なカラーを選ぶのも手ですね」

安西:

「そうそう。あとインナーね。比較的どんなトップスでも合わせやすいとは思うんだけど。タートルニットとかフィット感のあるタイトなものよりも、この秋はこんな感じのふんわりしたシャツとかブラウスを入れたい気分かな。袖のふんわりした膨らみと、ベルトで絞ったウエストとのメリハリ。これで抜け感が出て、気負いのない感じに仕上がる。オーバーサイズのロンTでカジュアルに着こなしても可愛いよね」

[STAFF]
Photography : Koji Sato [UM] / Styling : Kozue Anzai / Hair & Make-up : Mai Ozawa [mod’s hair] / Edit & Text : Nao Manita [BIEI]

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