安西こずえに学ぶ、
着こなしの極意。 vol.6

プレス三谷麗子が日々リアルに感じている 「これ、どう着たらいい?」に、スタイリスト安西こずえさんがアンサー。
「こう着てみたら?」と、おしゃれの選択肢を提案するクロストーク連載です。
明日すぐに活かせる、着こなしのアイデアをキャッチ。

lesson of the week

LESSON OF THE WEEK

真っ先に揃えたい“新顔ニット”。
タイプ別の4型で着こなし検証

三谷:

「シーズン頭に何買う?って考えると、アイテム的にはやっぱりニットですよね。いま気になってるのはどれも違ったタイプの4型で。まずは、このロングカーデ。たっぷりした身頃とか袖のボリュームが好きなんです」

安西:

「ビッグサイズ=こなれ感、の法則はこの秋もまだまだ健在だよね。ざっくりめのリブもカジュアル寄りで、気負わずデイリーに着られそう。長めの袖をギュギュッてたくし上げたときの、量感たっぷりのたわみも好みだな~」

三谷:

「わかります♥ この手のニットカーデには、いつも私Tシャツとか合わせちゃうかも。だから、インナーもニットで“ニットONニット”なのが今回新鮮でした」

安西:

「もちろん、Tシャツでカジュアルな感じにするのも可愛いんだけど。今年の秋冬は、トレンド傾向的にも、いつもより女っぽくエレガントなムードを備えたいから。あえてインナーにはジャストサイズのカシミアニットを。それもVネック、てのがさらなるポイントです。女っぽさだけじゃなく、肌が見えることで抜け感も出るからね。そのぶん、足元はダッドスニーカーでハズしを効かせました」

三谷:

「ニットONニットって、意外と違和感ないんですね。スニーカーを合わせた意図にも納得しちゃいました。毎回、勉強になります」

安西:

「でもこの場合、中もリブってのはさすがにダメだよ(笑)。わかりやすく言うと、ニット自体の質感とか厚み、雰囲気が違うものであればOK。ニットONニット、全然いけちゃうよ~。今回はボトムもニット。同素材のニットパンツとセットアップで着てるけど。手持ちのニットパンツでもいいと思う。上下の色みだけ、同系色トーンで揃えてあげればね」

in case of SKIRT

三谷:

「次は、めずらしくワインカラーに惹かれたニットドレス。ドルマンスリーブになってるぶん、フェミニンに寄りすぎず、こなれたシルエットで着られるんです」

安西:

「ニットドレス1枚で、ニーハイブーツ履いて脚の肌感を見せずに着るのも今っぽいんだけど。三谷さんっぽいのはこっちかなぁと思って、パンツをレイヤード。スタンダードなネイビーのワイドパンツを選ぶことで、色の甘さを中和してみました」

三谷:

「確かに、パンツを重ねるほうが私らしい気がします」

安西:

「だよね。それも、かっちり感のあるセンタープレス入りをチョイス。甘さを中和するってよりは、ストイックなものを合わせて甘さを削ぐって感じかな。このニット、表面がふぁさふぁさしてるラクーン混だから、シーズンライクで洒落た雰囲気がある一方で、通常のニットよりもふんわりしたフェミニンな印象に見えやすいかも。となると、このくらいストイックなボトムを選んだほうが三谷さんみたいな人は日常使いしやすいんじゃないかな。小物もパンツと同様、かっちりめでシックなデザインを」

in case of SKIRT

三谷:

「FRAY I.Dのニットは今季、縦に長く落ちるように意識して作ってるものが多いんです。だからボリュームがあっても、着ると意外とすっきり見えたり。このルーズニットもそうですね」

安西:

「縦落ち感って、細見えするもんね! 確かに、ボリューム系のニットは着膨れして見えそうって敬遠してる人も結構いるだろうから、これかなり耳寄りな情報じゃない?」

三谷:

「ですよね(笑)。私が着てるこのニットも、縦落ちをより強調するリブ編みになっていて、いい意味でのずるっとルーズな感じ。体型を選ばない形だと思います。ロングスカートを合わせたIラインの着こなしも、サテン地の光沢があるとまったりしなくて大人っぽいですね」

安西:

「分量多めのボリューム系ニットは、考えナシにコーディネートしちゃうと、なんかパッとしないなぁってこともしばしば。“無地×柄”とか“マット×光沢”とか、コントラストを持たせるのが肝心。あとは、ベルトを巻いてニットをブラウジングしてるのも今回のカギね。もちろん、シルエットにメリハリをつけて着膨れ防止って意図もあるんだけど。ベルトでウエストマークすることで、まず視線を引き上げる。それによって、長いもの同士の着こなしのバランスを調整する。そんな意味合いも持たせてます」

in case of SKIRT

安西:

「(服を直しながら)これ、どうなってるの? 肩が出るのか。あ、二枚のニットを重ねた作りになってるのか!」

三谷:

「一見、複雑な感じしますよね(笑)。片サイドは肩~二の腕が見えて、逆サイドは肩の上部がのぞくアシンメトリーなデザインのニットなんです」

安西:

「理解した(笑)。これ可愛い! 両サイドで肌の見え方が違うってところが洒落てるね」

三谷:

「デザイン性が特別感ありますよね。肌見せの加減もやりすぎてなくて好き。夏の終わりからサラッと着られそうだし、欲しいなって。華やかなスカートと合わせるの可愛いですね」

安西:

「トゥーマッチにならない程度の肌感とはいえ、肌見せニットは基本カジュアルに転びがち。だからこそ、スタイリングで上品さを意識するのが大切。今回は、エレガントなミディ丈のフレアスカートをマッチングさせて品よく仕上げてみました。と言いつつも、スカートは今ドキなこのレモン色。しかもキャッチーなフロッキープリントね。ブルー×レモンイエローの配色バランスで、今っぽくエネルギッシュに。変に落ち着きすぎず、色づかいで華やかさを演出!」

[STAFF]
Photography : Koji Sato [UM] / Styling : Kozue Anzai / Hair & Make-up : Maiko Inomata [TRON] / Edit & Text : Nao Manita [BIEI]

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