「着ていて落ち着く」色だから、「気分の上がる」デザインで

大人の素敵は “ベーシック色だけ”あればいい ―プレス三谷麗子が着こなす、初夏の20日― vol.1

「流行りの服を着ていても、おしゃれが決まらない」
―それはもしかして、トレンドに”振り回されて”いませんか?
目新しい色に、デザインに、飛びつくのもいいけれど、
おしゃれの基本は土台からというように、
まずは自分に似合い、自信をもたらしてくれるような
ベーシックカラーを極めることが第一歩。
着慣れた色でも“素敵”がかなう、選びや着こなしのヒントを
プレス三谷麗子がご紹介します。

DAY 1

苦手だった淡いベージュが
“ワントーン”で好きに

「最近でこそ着るようになりましたが、元々ベージュは苦手な色。中でも、淡いベージュやくすんだベージュは今っぽいけれど、老けて見えたり、太って見えることもあったりして、なかなか手を出しにくい色でした。そんな苦手を好きに変えてくれたのが、同じような色を重ねるだけでおしゃれに見える“ワントーン”の着こなし」

「説明はいらないほど定番となったスタイルですが、大人の私たちが挑戦するときは、似た色でも違う素材を組み合わせたり、柄を取り入れたりして、単調に、つまりは“地味に見せない”ことが大事。今日も全体はベージュトーンですが、生地の一部にツヤ素材を使ったスプリングコートに、柄スカートやトレンドの透け小物を足すことで華やかに。このコートは実はワンピースとしても着れる2WAY。ウエストにはリボンがあり、キュッと絞ればさらにメリハリがアップ。一枚で着るにはハードルが高かった淡い色も、自信を持って楽しめるようになりました」

DAY 2

ニュアンスのある定番色で
今年らしく、センスよく

「夏に向けて、出番が増えるウエストゴムのパンツ。これまではリネンやコットンが中心でしたが、ゆるい形でカジュアルな素材ではお仕事に使いにくいこともあるので、きれいめに仕上がるツヤ素材がおすすめです」

「街でも浮かないことを考慮して、トップスもきちんと見えするシャツを。ただしパリッとしたお堅いシャツではチグハグな印象になってしまうので、とろみ素材で雰囲気を合わせました。一見、難しく思える“光りモノ同士”ですが、品よく着こなせるのはベーシック色だからこそ。黄みを帯びたクリームや赤みのあるブラウンなど、定番だけどちょっぴり遊びのある色を選んで、シンプルでも洗練された旬のおしゃれを楽しんでみてください」

DAY 3

シックなワントーンにこそ
映えトップスが効果的

「DAY1でご紹介したワントーンの法則を、濃いめのブラウンでアレンジ。サテン素材のブラウスナロースカートというエレガントな着こなしですが、柄スカーフを巻いたかごバッグやアシンメトリーなレザーサンダルといった夏小物で外すことで、ほどよくカジュアルさが生まれ、不思議と着ていくシーンの幅が広がりました」

「肩先を覆うフレンチスリーブのブラウスは、二の腕が細く見えるなどスタイルアップ効果も高く、オフィスに使える大人っぽさも好評。前後にギャザーをあしらって着映え効果も抜群なので、今日のように落ち着いた色のワントーンを華やかに見せたいときにもぴったりです」

DAY 4

ちょっと甘めのトレンドは
着ていて落ち着く“黒”で

ロング丈のレースワンピは、FRAY I.Dでも人気アイテムのひとつですが、こんなふうに目新しいトレンドに挑戦するときは、大好きな色でトライしてみるのもいいと思います。私の場合は、昔からよく着ていた“黒”」

「レースだけでなく、パフスリーブの甘さを抑えるうえでも黒は大活躍。ワンピ自体も深いVネックやほんのりと透けるヴィンテージ風レースを採用し、素肌感=抜け感があるのでオールブラックでも重たく見えません。オープントゥブーツスクエア型の配色トートなど、モードなアイテムに挑戦できるのも黒ならではの魅力です」

[STAFF]
Photography : Masaki Sone [PEACE MONKEY] Videography : Tomoyuki Koja [PEACE MONKEY] Styling : Chisato Takagi
Hair & Make-up : Makoto Morikawa [PEACE MONKEY] Composition & Text : Machi Ito