「着ていて落ち着く」色だから、「気分の上がる」デザインで

大人の素敵は “ベーシック色だけ”あればいい

―プレス三谷麗子が着こなす、初夏の20日―

vol.5

「流行りの服を着ていても、おしゃれが決まらない」
―それはもしかして、トレンドに”振り回されて”いませんか?
目新しい色に、デザインに、飛びつくのもいいけれど、
おしゃれの基本は土台からというように、
まずは自分に似合い、自信をもたらしてくれるような
ベーシックカラーを極めることが第一歩。
着慣れた色でも“素敵”がかなう、選びや着こなしのヒントを
プレス三谷麗子がご紹介します。

DAY 17

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今夏のリラックスウェアは
楽ちん“+α” がポイントに

「夏になると、楽に過ごせるラフなスタイルに目が行きますが、今年はおうち時間が長く続いたこともあり、ただ“楽”というだけでは少し物足りない気分。着心地のよさや動きやすさは大前提ですが、スーパーやコンビニからもうワンマイル……たとえばヨガに行ったり、軽くお茶するのにも恥ずかしくないくらいのオシャレ感やきちんと感のあるリラックスウェアに惹かれます」

「そんな今、愛用しているのがクルーネックのトップスとIラインスカートのセットアップ。伸縮性のあるカットソー素材は一度着たらやみつきになるほどの心地よさですが、ほどよく肉厚で光沢のあるベロア調なので、品のよさや大人なムードもしっかりと感じられます」

「ネックラインや袖口にはリブを配し、あくまでカジュアルなデザインなのでぜひ普段使いに。女性らしい深めのスリットは歩きやすさにもひと役買ってくれるので、スニーカーやスポサンはもちろん、こんなふうに華奢なストラップサンダルと合わせてみるのもおすすめです」

DAY 18

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コーデに迷った朝に効く
“あいまい色” のワンピース

「光の加減でグレーのように見えますが、実際は深みのあるグリーン。ひと言で“〇〇色”と言い切れないようなニュアンスカラーはここ最近のトレンドであり、簡単にオシャレな印象をかなえてくれる色。スポンとかぶるだけの手軽なワンピースでこそ、挑戦する価値は大です」

「色の美しさもさることながら、このワンピースは楊柳サテンと呼ばれるしなやかな落ち感のある素材も魅力。トルコ産のインポート生地を使い、先シーズンから長らく人気でしたが、今季はデザインもより甘さを抑えた形にアップデートしました。デコルテが美しく見えるカシュクール仕様や、二の腕をほっそり見せるために肩にギャザーを入れるなどひと工夫。腰まわりにもダーツを施すなど、美しいシルエットを保つためのアイディアがちりばめられているので、とにかくキレイ。一枚でサマになるので、コーデに悩んだ朝にも頼れるアイテムです」

DAY 19

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万能すぎるセットアップは
手ごろなプライスも決め手に

「そのままでサマになるといえばもう一つ。きちんと計算されたようなコーデ感が味わえるノースリニットとプリーツスカートの組み合わせですが、実はこれ、セットなんです。しかも上下で18,000円のうれしいプライス」

「ニットは共布ベルトがついたハイウエストなデザイン。お尻まですっぽり隠れる長め丈や、サイドにはスリットが入っていたりとスタイルアップ効果も抜群です。いっぽうスカートは軽やかな質感&ウエストゴムでリラックスな仕上がり。ボリュームがあって華やかですが、色は控えめなライトベージュなので幅広く着回せます」

「どちらも絵になるデザインなので、難しいテクがなくてもひと手間かかったようなオシャレが楽しめる。それでいて使い回しが効くのが、“異素材セット”のいいところ。まずはシンプルに楽しんでいただきたいですが、バッグはぜひトーンを合わせた白系で。今どきのワントーンでまとめれば、より洗練して見えるはずです」

DAY 20

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なじみのいいカラーで
“一枚で着ない” チャレンジを!

「着心地がよく華のあるワンピース。この連載でもたくさんご紹介してきましたが、最後におすすめしたいのは透かし編みのニットを使ったこだわりの一着。職人技の光る細やかな透かし編みは、レースと比べて甘さも控えめで、大人の方にも大好評。前後ともにVネックで仕上げているので、背中の肌見せ感が美しいのも自慢です」

「一枚でも十分映えますが、編み柄の凹凸がなめらかで、異素材のジャケットやパンツと重ねてもモソモソしないので重ね着にもぴったり。ワンマイル以上のお出かけや、これまでよりもう一歩、気分のアガるオシャレを楽しみたいこの夏は、ジレ感覚のジャケットを羽織って変化をつけるのもいいと思います。少し難しく見えるかもしれませんが、袖がなく、ジャストサイズのジャケットと比べてゆるさがあるので、お堅い感じはありません」

「ワンピースは厳密にいえばブルーですが、ジャケットと同様、グレイッシュなトーンでそろえたのもポイント。同系色というだけでこなれて見えますし、今日の甘口なワンピと辛口なジレのように、相反する組み合わせを品よくなじませたいときにも効果的。冒険アイテムはまず落ち着いた色で、そして着こなしに迷ったら似たような色でそろえてみる。オシャレが決まらない……と思ったら、こんなひとワザが助けになってくれるはずです」

[STAFF]
Photographs : Masaki Sone [PEACE MONKEY]
/ Videography : Tomoyuki Koja [PEACE MONKEY]
/ Styling : Chisato Takagi
Hair & Make-up : Makoto Morikawa [PEACE MONKEY]
/ Composition & Text : Machi Ito

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