CAN’T WAIT FOR FALL !

「あした着たい服」

― プレス三谷麗子がおすすめする、秋の新作 20 LOOKS ―

vol.1

毎日にマスクが欠かせなくなったり、お出かけの機会がめっきり減ったり、
この数カ月で世界もおしゃれも大きく変わってしまったけれど、
そんな今だからこそ「着たい服」がある。
心地よく、女らしく、今っぽい。どれもがシンプルで使いやすいのに、
着るたびにちょっとワクワクした気持ちになれる……
そんな“名品ぞろい”の秋のFRAY I.Dで、
「あした」は今日よりもう一歩、おしゃれを楽しんでみませんか?

Style 1


冬まで飽きずに楽しめる
フェイクスエードワンピ

「体を美しく見せてくれるストンとしたシルエットと、マットな質感に惹かれたロング丈のワンピース。ほどよく厚みのあるフェイクスエード素材は、高級感はもちろん肉感も拾いにくく、リアルなスエードと比べて扱いやすい。肌ざわりもなめらかで着心地も抜群と、いいことづくめです。今回はワンピースのみを使い、チョコ茶のバッグスカーフなどと全体をワントーンでまとめましたが、パンツを重ねたレイヤードスタイルもおすすめ。秋は重厚感のあるカラーや素材が多いので、パンツは思い切ってきれいな色を効かせてみても。足もとが華やかになり、スタイリングのバリエーションが広がります」

「左のすそにはスリットがあり、スリット上からウエストまでがジップで開くデザインも重ね着向き。シンプルに見えて実は背中が開いていたりと、ほんのり女らしさを感じられるデザインも好評です。そして個人的には、袖ぐりが開きすぎないのがうれしい!タイトすぎず開きすぎず、下着が見える心配もないですし、なんと言っても動きやすい。インナーや羽織りを重ねても肩まわりが窮屈にならないので、秋冬にも使いやすいですね」

Style 2


“リブ嫌い”にこそ着てほしい
こだわりニットのセットアップ

「ラメが入った繊細な糸を使って仕立てたシアーニットのセットアップは、大事な予定があるときにピックアップす
ることが多いアイテム。透け素材はこの秋注目のトレンドのひとつですが、着心地においても涼しいので、“今日から使える”のも魅力的。リブ編みのおかげで適度にカジュアルさもあり、日常使いしやすい一枚です」

「リブというと肌にピタッとする感じが苦手……という方も多いですが、これは弾力を抑えたリブ編みなのでその心配はありません。プリーツ見えする同素材のスカートは下にいくほど折り幅のピッチを広くとり、すそに軽やかさが出るので歩いたときの揺れ感もきれい。こんなひと工夫が、ロング丈&シックな色のスカートを格段にはきやすくしてくれるポイントにもなっています」

「スカートには長めの共布リボンがついているので、カーデの上からウエストマークしたりとアレンジも可能。ロングスカートは難しいという小柄な方や、ぺたんこ靴やボリュームのあるブーツでもバランスよく見せたいというときなどは、ぜひリボンを活用してみてください」

Style 3


今年は思わず2色買い!?
女らしさ満点のニットベスト

「カジュアル色の強いアイテムなので、少し抵抗のあったニットベスト。でも今季はその苦手なカジュアルさを感じさせない女性らしいデザインが登場し、アイボリーとベージュ、一気に2色買いを検討するほど惚れこんでしまいました。適度に開いたVネック、肩のきゃしゃさを引き立てるショルダーライン、360度美しい立体フォルム……と魅力はさまざまですが、タスマニアラム100%のなめらかな質感は、一度味わっていただきたいところ。リラックス感があって癒されるシルエット、その素材が上質であればいっそう気分も上がるはずです」

「しばらくはベストの中はキャミ一枚でOKですが、秋が深まるに連れてロンTやシャツへと変え、徐々に暖かくレイヤード。ボトムは今回FRAY I.Dでも人気の高いナロースカートを合わせましたが、上がニットなのでクレープサテンというツヤ素材を選び、女度高く着こなしました。ちなみにこのクレープサテンは、高級感があってシワにもなりにくいというすぐれもの。前シーズンよりヒップに丸みを持たせるなどデザインも進化していますし、ニットだけでなくツヤや透け感のあるトップスとも相性がいいので、手にしておいて損はありません」

「しばらくはベストの中はキャミ一枚でOKですが、秋が深まるに連れてロンTやシャツへと変え、徐々に暖かくレイヤード。ボトムは今回FRAY I.Dでも人気の高いナロースカートを合わせましたが、上がニットなのでクレープサテンというツヤ素材を選び、女度高く着こなしました。ちなみにこのクレープサテンは、高級感があってシワにもなりにくいというすぐれもの。前シーズンよりヒップに丸みを持たせるなどデザインも進化していますし、ニットだけでなくツヤや透け感のあるトップスとも相性がいいので、手にしておいて損はありません」

Style 4


“どう着たってサマになる”
この秋マストの透けるシャツ

「このコーディネートは今日の4つのスタイルの中で、最も“ふだんの私”に近いスタイル。シャツとパンツというごくシンプルな組み合わせですが、スモーキーな配色やトップスの適度なオーバーサイズ感、前後差のあるすそといったひとクセあるデザインはどれも好きなバランス。透けシャツは以前から人気の高い商品のひとつですが、この秋はさまざまなブランドからもこぞって登場しているように、なくてはならないトレンドです」

「私らしさが最大限に表現できるように、ボトムはいつも通りのパンツをセレクト。シャツはインでもアウトでも着
やすい丈感ですが、センタープレスが入っていたり、サイドにスリットがあったりと脚が美しく見える工夫を凝らしたパンツなので、その魅力を生かすように今日はゆるっとアウトスタイルにしました。全部アウトだとルーズすぎて難しいという方は、前だけインしてみても。きゃしゃなベルトを使ってウエストにワンポイントを持ってくると、また表情が変わって楽しいと思います」

[STAFF]
Photography : Masaki Sone [PEACE MONKEY]
/ Videography : Tsutomu Shiroki [PEACE MONKEY]
/ Styling : Chisato Takagi
Hair & Make-up : Yukako Morino [Perle Management]
/ Composition & Text : Machi Ito

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