手にしたいのは旬度の高い女らしさ

FRAYI.D
“新”名品リスト

― プレス三谷麗子が手引きする 20items ―

vol.1

この夏手元に置きたいワードローブを、
プレス三谷麗子が再考察。
基準となるのは、着ていて心地よくて
女らしさに自信を持てる服。
誰のためでもない自分の気持ちがあがる“新”名品を、
おすすめの着こなしとともにお届けします。

新名品 1

簡単にセンスアップできる
「ラッフルプリーツノースリニット」

夏は基本ワンツーフィニッシュなので、とかくシンプルになりがち。春から引き続き華やかなムードが気分なだけあって、真っ先に欲しくなったのがこのトップスです。アシンメトリーな裾から覗くオーガンジーのラッフルがとてもドラマチックなこちらは、秋冬に大人気だったトップスのノースリーブバージョン。顔まわりはすっきりとクリーンな印象に見えるので主張しすぎず、日常になじむ大人が着やすい1枚です。

実は、ニットとインナーのラッフルキャミソールはそれぞれ単品使いできます。例えば、手持ちのキャミワンピにニットを重ねてみたり、オーバーサイズTのなかにラッフルキャミを仕込んだり、さまざまなコーディネートが想像できるのも新たな名品に迎えたい大きな理由のひとつです。

フェミニン度の高いトップスは肩の力を抜いて楽しみたいので、シルキーなパンツでリラクシーに崩すくらいが私にはちょうどいいあんばい。色は、モード感のある明度の高い白を。

新名品 2

洗練と色気、大人の欲しいが凝縮
「バックツイストブラウス」

シャツは私のワードローブの定番。かしこまったデザインというよりは、色っぽい空気感のあるものが好きです。その望みを叶えるバックシャンデザインは先シーズン白シャツが登場して、私自身愛用していたもの。今季、よりセンシュアルさが引き立つツヤ素材、バックツイストデザインにアップデートされ、この1枚を気分新たに楽しみたいと考えている最中です。

風通しのいいオーバーシルエットにストリング付きバンドカラーがリラクシー。この肩ひじ張らない雰囲気が大人の肌見せをヘルシーにシフトします。肌に透明感をくれるラベンダーカラーもきれい。少しグレイッシュな色味なので、淡い色でもシックに映えます。この繊細で涼やかなトーンを存分に味わいたくて、同系色のナロースカートを合わせました。微妙に異なるツヤの掛け合わせで、奥行きのあるスタイルに。

新名品 3

凛と女っぽい
「ボリュームスリーブワンピース」

エアリーなバルーンスリーブに足さばきのいいフレアシルエットのワンピースは、これだけで完成した女らしさを楽しめる夏の鉄板。シャリっとしたタイプライター素材が袖やスカートのボリュームをきれいにキープしてくれます。ウエスト切り替えが高めで、スラッと脚長に見えるのも優秀。レディなデザインなので、私ならシャープに転ぶ黒を。オフショルダーにアレンジできるのもポイントです。

後ろは、大きく開いた背中にレースアップが効いたバックシャンデザイン。潔い肌見せが、ただのフェミニンに終わらない強さと大人の余裕をくれるんです。自然と背筋が伸びる心地よい緊張感もいい。大人になった今ほしいのは可愛いでも甘いでもない、かっこいい色気。このワンピは、その思いに寄り添ってくれる理想形です。

新名品 4

時短で確実にシャレる
「マーブルペインティングシャツ
&スカート」

コーディネートに迷ったり、顔色が優れないなと感じた日に頼りにしているのが、シンプルな合わせで印象的になれる柄アイテム。選ぶときの基準は、柄の印象が前に出すぎず柔らかく見えることです。このシャツ&スカートは、FRAY I.Dオリジナルのマーブルのようなペインティング柄がスタイリッシュ。ほんのりと肌が透過するシアーな質感には、女らしさを際立たせてくれると同時に柄をソフトに中和する効果が。

シャツとスカートを合わせて着れば、ワンピースのようなルックスに。そして、このコーディネートが魅力を最大限発揮するのは、動いたとき。風をはらむ繊細な素材がふわっとなびいて、気持ちまで軽やかにしてくれるんです。トップスの裾はあえてルーズにあしらって、着こなしもフリーに。見た目にも気持ちにも軽やかさをくれる、そんな服が今の私には響きます。

新名品 5

体がきれいに見える
「バックオープンリボンワンピース」

肌を見せる機会が増すこれからの季節、女性らしい体のラインがきれいに見えることはとても重要。それだけでテンションも上がりますよね。そういう意味でも、このワンピースは名品入り確定です。しなやかなIラインが絶妙で、窮屈感なくスレンダーに見せてくれます。クシュっとたゆんでこなれる夏のハイネックも新鮮。

そしてこのワンピースのハイライトは、リボンがアクセントになったコケットなバックスタイル。どうせ肌見せを楽しむなら、大胆すぎるぐらいが個性になると思っていて……。夏ならではの高揚感を味わいたいときに着たい1枚です。今回はフロントホックのブラトップをつけましたが、もう少し肌分量を抑えたいときはベアトップやキャミを入れても。

[STAFF]
Photography : Masaki Sone [PEACE MONKEY]
/ Videography : Tsutomu Shiroki [PEACE MONKEY]
/ Styling : Chisato Takagi
Hair & Make-up : KIKKU
/ Composition & Text : Yoko Enomoto

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