手にしたいのは旬度の高い女らしさ

FRAYI.D
“新”名品リスト

― プレス三谷麗子が手引きする 20items ―

vol.4

この夏手元に置きたいワードローブを、
プレス三谷麗子が再考察。
基準となるのは、着ていて心地よくて
女らしさに自信を持てる服。
誰のためでもない自分の気持ちがあがる“新”名品を、
おすすめの着こなしとともにお届けします。

新名品 14

全方位モードな女らしさを叶える
「アシンメトリーフリルトップス」

ちょっと気分を変えたいなと思ったとき手にするのが、フェミニンで華やかなトップス。特に気になるのは、ただ女らしいだけじゃないモードな一面をのぞかせるデザインです。例えば、このトップス。まるでフリルを体に纏ったかのようなアシンメトリーなデザインがモダンで、女っぽさをすっきり大人っぽく楽しめます。身頃のしなやかなハイゲージニットは上品に映えるうえ、着心地のよさも抜群。

トップスがデザイナブルならボトムには抜け感がほしいところ。そんなときは、ナチュラルな風合いでリラックス感を醸すリネンワイドパンツの出番です。爽やかな清涼感がプラスされてヘルシーな印象に。今までなら落ち着いた色を選びがちでしたが、気持ちが浮き立つ夏はこんなテンション高めなピンクもアリです!

新名品 15

体は自由に、でもほんのり色っぽい
「バックギャザーワンピース」

蒸し暑い夏、自然と手が伸びるのが風通しのいいワンピース。心地よくて、でもちゃんと女らしさは表現できる、着た瞬間にそう実感できたのがこちら。サラッとしたサッカー生地と体の線を拾わないストンとしたシルエットがとにかく涼しい! ただゆるっとしているだけじゃなく、二の腕から下、足首、鎖骨周りなど、きゃしゃな部分が強調されるよう計算されているのも優秀。

気持ちを盛り上げてくれるバックコンシャスなデザインも好き。調整自在なギャザーによる立体的な後ろ姿に、パッと視線を集める洒落っ気があるんです。日常で気兼ねなく楽しめるVネックのさりげない肌見せ具合もちょうどいいあんばい。今の時期から真夏まで、フレキシブルに活躍してくれそうです。

新名品 16

“夏の黒”の楽しさを教えてくれる
「バックリボンブラウス&
リーフジャカードスカート」

夏になると明るい色に意識が向かいがちですが、涼やかに着る黒も驚くほど新鮮。その楽しさを教えてくれたのが、このコーディネートです。

ふんわりと空気をはらむジョーゼット素材のトップスは、肩にたっぷりのギャザーフリルが。顔映えするのはもちろん、さりげなくショルダーラインをきれいに見せてくれます。背中にはグログランリボンがあしらわれ、360度きれい。ちょっとデコラティブなくらいが今の気分にしっくりきます。

そしてボトムには今季イチ押しのジャカードスカートを。巧みな技で繊細に織り上げられたリーフ模様とハリのある素材がリュクスで、何気ないワンツーを格上げしてくれます。体型に合わせてウエストの絞りを調整できる後ろのレースアップデザインもポイント。広がりすぎないナローなシルエットも手伝って、スタイルアップ力の高さも見逃せません。

シックな色ゆえ、こんなふうにちょっぴり高揚感のあるデザインをモダンで大人っぽく演出できるのもメリット。夏の黒、しばらくハマりそうです。

新名品 17

高感度に楽しむ大人の花柄
「フラワータック
ロングワンピース」

物心ついたときからずっと身近にあった花柄。大人になった今手にしたいのは、すっきりと洗練されたもの。まさに、このワンピースの繊細なドローイングの小花柄が理想です。ベースとなる生地は、トルコ「IPEKER」社の楊柳サテン。袖を通した瞬間しなやかに落ちて、揺れ感もエレガント。ウエストのギャザーベルトのおかげで、女性らしいメリハリのあるシルエットを描きます。二の腕を絶妙にカバーする袖丈もこだわり。

このワンピースでいちばん気に入っているのは、この大胆なバックオープンデザイン。ちょっと攻めたディテールと小花柄のギャップが、印象的なスタイルの要になります。そういう意味では、大人の花柄はプリントそのものはもとより、服のデザインも重要ですね。

クルーネックが上品で、ジャケットを羽織れば仕事シーンにもフィットしそう。前後逆にできるので、もっとドレッシーに着たいときはデコルテを見せたスタイルにチェンジすることも。1枚着ってどうしてもマンネリしがちだけど、このワンピースにその心配はいらないみたい。自分らしい味つけで夏中楽しもうと思っています。

[STAFF]
Photography : Masaki Sone [PEACE MONKEY]
/ Videography : Tsutomu Shiroki [PEACE MONKEY]
/ Styling : Chisato Takagi
Hair & Make-up : KIKKU
/ Composition & Text : Yoko Enomoto

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